第2回ゲスト (株)内田洋行 武専務
2008/10/01
昭和52年3月 京都大学工学部卒業
昭和52年4月 株式会社内田洋行入社
コンピュータ販売部門配属
昭和63年7月 経営戦略室課長
平成10年7月 米国シリコンバレー駐在
平成15年7月 取締役マーケティング本部長
平成17年7月 常務取締役管理本部長
平成19年7月 取締役 専務執行役員 営業本部長
平山
現在、熱中されていることはありますか?
武
私には熱中するという概念はないのですが(笑)、中国語の歌を覚えることに割と多くの時間を費やしています。知り合いからもらった中国の曲が、i-podに400曲くらい入っています。そのうちの100曲ほどを中国語で歌うことができます。
平山
どんな歌を歌われるのですか?
武
特にラップとか速い曲が、多いです。そういう速い曲は、暗記して体で覚えないと歌えないので、何度も聞いて暗記します。
平山
大変お忙しいと思いますが、いつ覚えるのですか?
武
会社の行き帰りとか出張の新幹線の中とかです。
平山
ぜひ今度お聞かせください!
アクティブブレインズは、今年11年目を迎えました。11年前、PCママで起業したときの最初のきっかけを作ってく ださったのが、株式会社内田洋行の武専務でした。
11年前、プレゼンを聞いて「なかなか面白いね」というひと言をいただかなかったら、現在のアクティブブレインズはなかったかもしれません。 改めて武専務にベンチャーが生き残るためのポイントなどを伺ってみました。
平山
ベンチャーが生き残るためのポイントは?
武
ネットワークがない人は、急には作れないので、自分の知り合いの中でネットワークが広そうな人を見つけて、その人を介してネットワークを広げるといった活動が大切だと思います。
また、ベンチャーは、半年か1年の単位で常に状況を変えるという気持ちがないと継続できません。始めたころは、勢いがあるのでなんとかやっていますが、その勢いだけでは長続きはできません。どんどん変化していく周りの状況を観察しながら、次の展開を考えていく必要があります。その展開を積極的に行っていれば、いろいろな状況が見えてきます。
周りの変化に対応せずに、一つのことだけに専念しているのは、ベンチャーではなく職人だと思います。ベンチャーは、時代の状況に応じた展開が必須です。平山さんのようにきっかけをつかんでスタートして、次にできたきっかけを使ってさらに展開をしていく、というのがベンチャーのやり方です。変化に対応していくことによって、企業の業態も少しずつ変わっていきます。
平山
展開していくためには人脈がとても大事ですね。
武
人脈を多く持っている人とうまくコミュニケーションをとることは、ビジネスをする上でとても重要です。その新しい人脈の中で、また新たな展開がみえてくるようになります。
平山
最初PCママは、ボランティアだとかNPOだとかいわれていました。
武
ベンチャーの立ち上げの時は、その会社の存在が社会にとってどんな意味を持っているかが重要です。儲かる儲からないよりも、社会性があるかないか、社会的なテーマであるかないかを周りの人は見ています。 PCママは、主婦が家にいるだけではなく、地域社会の中でITリテラシーを広げていくために、起業のノウハウやITスキルの教育の場を提供するなどの社会的なテーマがあったから、経済産業省の公募に採択されたわけです。ただそれだけでは、お金にならないのでそれを土台にビジネス展開していくことが必要です。それには、先ほど話したようなネットワークや、展開していくきっかけを掴むことや、そのきっかけを形にしていく行動力が必要になるわけです。

平山
起業して10年を経て、アクティブブレインズでは、これから若手クリエーターを育成していこうと考えています。若手クリエーター育成のためのなにかアドバイスをいただけますか?
武
専門家による研修や講義だけでは、スキルのブラッシュアップは難しいので、課題を与えてそれに取り組ませるのが一番効果的だと思います。
例えば、雑誌などの編集者は多くいますが、IT版クリエーターは、ほとんどいないのが現状です。雑誌の場合は、取材して、編集して、割り付けて、写真を入れていく、これを編集者が一人でやることは当たり前です。ですが、IT版クリエーターでそのようなことができる人は非常に少ないです。インターネットでリサーチして、必要な情報を集めて、必要に応じてインタビューをして、原稿を書いて、写真や動画を貼付けて、一つの形にすることができる、そんな人は、圧倒的に不足しています。そんな人を育成することを目指すといいですね。
平山
Web制作などは、まさに今おっしゃったことが必要ですね。
武
そうです。依頼先の会社は何を言いたいのか、どういうことをしたいのか、経営者の考えはどうなのか、実際にどんな素材があるのかなどをしっかりと調べて、その会社が本来持っているポテンシャルを引き出せるような表現力やボキャブラリーが必要になってきます。そんな仕事ができる人は、なかなかいません。そういう人を育てていくには、課題を与えて実習させ、それを評価していくことが実践的かつ効果的です。
新しいwebを作りたいといわれたときに、沿革とか歴史とかを一生懸命作っても、それは新しいホームページをつくったということにはなりません。なにをどうしたいのかをお客様から聞いたら、あとは掲載すべき情報や必要なコンテンツを独自で調べ、まとめ上げ、新しい言葉や画像を作り上げて表現していくのがクリエーターの仕事です。自分自身のことをよく知っているお客様は少ないので、お客様以上にライバルや業界の情報を調べて、お客様の強みを新しい言葉で表現していく、そんなクリエーターが必要とされています。
平山
そういう人材を育てるには、かなりしっかりとしたプログラムが必要そうですね。
武
特に難しく考えることはありません。本を読ませて、感想文を書かせるところから始めればいいのです。自分の書いた感想文を読んで感動して涙が出るくらいであれば、最高です。
最近の人は、そのような訓練を受けていないから、すごく効果的だと思います。いまは、学校でもあまり詩を書かないので、創作という概念が薄くなってきています。詩を書くことで、自分の言葉でどのように表現するかを考えたり、ボキャブラリーが少なければそれを広げるために勉強したり、造語を作ったりする、そうしているうちに、表現力豊かな言語が書けるようになる、それが習慣になればいいものができるようになります。そういったトレーニングからはじめるといいでしょう。
平山
座右の銘をお聞かせください。
武
座右の銘ではありませんが、なにか迷ったときには、新しいことをするようにしています。
考えてなかなか結論が出ないときがありますが、そんなときは、いままでやってきたことやその延長線上にあることではなく、新しいことを選ぶようにしています。特に新しい物好きというわけではありませんが、限りある時間なので、新しいことに力を入れるようにしています。 もちろん、「継続は力なり」という言葉があるように、同じことを少しずつ形を変えて継続していくことは、組織や企業の中では、とても大切であり必要なことだと思います。ですが、あえて個人的には、新しいことを選ぶようにしています。
平山
本日はお忙しいなかどうもありがとうございました!
バックナンバー一覧






