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第1回ゲスト いすみ鉄道(株) 吉田平社長

2008/05/01


in0905_yoshida.jpg【経 歴】
・昭和58年 3月 東北大学工学部化学工学科卒業
・昭和58年 4月 株式会社リクルート入社
・平成 7年 7月 平和交通有限会社入社
・平成19年 6月 (有)西岬観光、(有)団地交通
                        平和交通(有) 代表取締役に就任
・平成20年 3月 いすみ鉄道株式会社 代表取締役に就任





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平山  当社は、ITを使ってデジタルコンテンツを制作したり、ICTを使った学校授業の
     サポートなどを行ったりしている企業です。

     日々の忙しさと物事の進化のスピードに時々自分を失って しまい そうですが、
     そんな忙しいなかにも大切にしているものがいくつかあります。
     そのひとつが、おもてなしの心『和敬静寂』です。
     そのおもてなしの心を持って『おこしやす!お抹茶プロジェクト』で
     お客様をお迎えしています。

     本日のお抹茶は、"花ぞ むかし"
     新緑にちなんでやや緑の濃いお茶をご用意しました。
     それに合わせた干菓子は、"春づくし、いすみの春、序章"
     いすみ鉄道の観光名所である菜の花畑とそこに舞う蝶をイメージしました。


吉田  ありがとうございます!お茶が美味しいですね。



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平山  吉田さんと私は、千葉高の同級生で、吉田さんがバレー部、私がバスケット部、体育館で
      は、隣のコートでしたね。吉田さんは、バレー部のキャプテン、そしてセッターで
     とても練習熱心だったと記憶しています。

吉田  セッターとライトアタッカーでした。

平山  その部活を通じて何か得たものはありますか?

吉田  イチロー選手みたいですが、練習は裏切らない!
     がんばって練習をすれば、100点まではいかなくてもよい結果がだせる!
     おかげさまで、バレー部は県内でベスト4になり関東大会にも出場しました。
     その成功体験が、その後の生き方の原点になっている気がします。



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2007年12月、慢性的な赤字体質に苦しむ第3セクターのいすみ鉄道が、
経営の建て直しのため民間から社長を公募しました。
325人の応募の中から、書類審査で8人が選ばれ、さらに面接で見事吉田さんが
社長に選ばれました。

平山  このたびは、いすみ鉄道の社長にご就任おめでとうございます。
     300人以上の方が応募されたとお聞きしましたが、
     最後の1人に選ばれたということですよね!
     選ばれるまでのプロセスを教えていただけますか?

吉田  まず書類選考がありました。その内容は2つあり、1つは応募の動機を
     400字以内に記載すること、2つ目は、自分自身の経歴がどのように
     いすみ鉄道の再建に役立つかを800字以内に記載するというものでした。
     その書類選考で8名が選ばれ、本社のある千葉県夷隅郡大多喜町の役所で
     面接を受けました。その1週間後に内定をいただき、3月26日の臨時
     株主総会と取締役会で社長就任の承認をえました。

平山  なぜ応募しようと思われたのですか?

吉田  創業者である父の後を継いで、私は、タクシーやバスなどの旅客業務を行う会社を
     経営しています。あるとき見聞を広めるためにヨーロッパに行きました。
     そこで、路面電車が日常の足として市民の生活に溶け込んでいるのを
     目の当たりにしました。地域の中で人を運ぶ最大の手段は鉄道、そして最小手段が
     タクシーだとすると、父の創業の想いを尊重して2代目となった私は、いつの間にか
     鉄道事業にチャレンジしたいという想いが募るようになりました。
     そして私は、12年も前から採用面接で「わが社は将来、鉄道事業に参入すると
     思いますか?」と質問してきました。もちろん、10人中9人はやらないという回答
     でした。(笑)そんな思いを抱き続けてきたので、今回このような公募を知り、
     もうやるしかないと思いました。

平山  小さいころから鉄道に興味があったのですか?

吉田  特に鉄道と言うわけではありませんが、地域に根付きコミュニティ機能を持った
     バスには、とても関心がありました。
     私の生まれは千葉県南房総市千倉町で、海が目の前にあるようなところでした。
     そのため幼稚園まではバスで通っていました。いなかのバスだったせいもあって
     運転手さんが、子どもたちの名前をみんなおぼえていました。
     いたずらをすると名前を呼ばれて怒られましたし、お祭りなどでがんばっていると
     声をかけて褒めてくれたりもしました。まさにバスが地域のコミュニティとして
     機能していた時代です。そんなことを今でも思い出します。
     だから、いすみ鉄道では、乗務員や現場の一人ひとりが気持ちよく自然に声を
     掛け合えるようにしていきたいと思っています。
     挨拶がきっかけとなって地域の輪を広げていきたいですね。


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平山  最終面接では、「いすみ鉄道の再建に専念できますか」と聞かれたそうですが?

吉田  現在の会社をどうするのかということですね。今3つの会社があるのですが
     それぞれの会社を統括するホールディングカンパニーを設立する予定です。
     各会社には代表者をそれぞれ置き、経営に当たらせます。
     私はそのホールディングカンパニーの代表として統括管理を行います。
     事実上、事業経営は各会社の代表者が行うことになりますので、
     私は鉄道の業務に専念することができます。

平山  具体的にどのような再建計画をお持ちですか?

吉田  多くの方は、沿線に残されている自然を利用したイベントなどで増収を
     図ろうと考えますが、私は、成功するかどうかわからないイベントだけに
     頼ってしまうのは少々危険かと考えています。
     イベントもやるけれど、県内外の企業から企業広告などをとり、広告料として
     8割くらいの安定収入を確保していきたいと思っています。
     8割くらいの安定収入が確保できれば、あとの2割はイベントでいろいろ
     楽しめますね。いすみ鉄道の特長を最大限に生かした企画を考え実行に
     移していきたいです。



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平山  最後に、吉田さんの座右の銘は?

吉田  "すべては志から"
     実は、今年のいすみ鉄道の代表に応募するということで、1月2日に先祖の
     墓参りに行き墓前で誓いました。
     「人を信じ、挨拶を大切にする日本の心を社員の幸せとともに広げ、
     地域に貢献していきます
     そのとき、これを一生の志にしようと思いました。
     父から受け継いだ会社は、地域とともに成長してきた会社なので、
     挨拶というものを大切にし、挨拶する会社としても知られています。
     大人同士が挨拶をすれば、子どもたちにも自然と挨拶が広がります。
     私たちが旅客事業を広げていくことで、地域に挨拶という文化を広げ、
     地域コミュニティを活発にしていきたいと思います。

平山  本日はどうもありがとうございました!


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